2021.06.16

カーフィルム

YAMAHA YFR-27 フィルム施工<ファニーゴースト>

射水市にありますマリーナへ出張でのフィルム施工をさせていただきました。

今回はお車への施工ではなく、プレジャーボートへの施工となります。(久しぶりのプレジャーボートですwww)

使用フィルム<BRAINTEC ファニーゴースト>

フィルム施工といいますと、お車へ施工してほしいというご依頼がほとんどなのですが、稀にボートへ施工してほしいというご依頼もあります。

施工方法にあまり違いはないのですが、プレジャーボートに施工する場合に一つだけ注意点が!!!

それは・・・・・お車と違い、ウィンドウシールドにプラスチック基材が使用されている場合がある!

ということです。

お車でもたま~にアクリル板や、ポリカーボネートに換装されているお車もありますが、プレジャーボート等は結構プラスチック基材が使用されているケースがあります。

今回はフロントガラス、ベンチ、サイド、引き違い窓、キャビン入口扉に施工させていただきましたが、ベンチ、サイド、キャビン入口扉にプラスチック基材が使用されておりました。

普通のガラスと違いどういったところに注意が必要なのかを、施工紹介と一緒にご紹介していきます!

キャビン清掃.jpeg

お車への施工と同様、まずは施工する箇所の型にフィルムをカット、もしくはカットしたものを準備します。

そして、写真のように施工する箇所の清掃や下処理をしていきます。(海で使用している船舶のため、より念入りに清掃!)

清掃後、フィルムを貼りつけていくのですが!!!

今回の場合それではだめなんです!!!!!www

ガラスへ施工する場合は大丈夫なのですが、今回ガラスの他にプラスチック基材へも施工するということで、通常とは違う作業が発生します。

それは、フィルムを貼る前に、特殊な透明フィルムを一枚貼ってから施工したいフィルムを貼る必要があるということです。

上の文だけを見ても「なぜ!?」と思われる方もおられると思いますので、ご説明します!

写真のキャビン入口の扉もプラスチック基材でできているのですが、なぜプラスチック基材にそのまま施工したいフィルムを貼れないかといいますと・・・・・。

アクリル板やポリカーボネートなどプラスチック基材は製品中に微量な未反応物質や水分が残存しており、施工後時間が経つとその物質が気体(アウトガス)となり表面に出てきてしまうからです!(特にアクリル樹脂やポリカーボネートは水分を吸いやすい性質があります。)

そうなってしまうと、カーフィルム等にはアルミ蒸着処理やハードコート処理が施されているものが多くフィルムの通気性をなくして、密閉性や乾燥状態を保つなどの効果があるため、アウトガスの逃げ場が無くなり浮き上がってしまったり、剥がれてしまう原因となり、見た目が残念なことになってしまいます汗

さらに、プラスチック基材はフィルムよりも温度変化等で温められた場合の寸法変動も大きいため、フィルムの膨れや剥がれの原因になってしまいます。

そのためプラスチック基材にフィルムを施工する場合には対策が必要となってきます。(素材を選定したり、ガスが発生しにくい厚みにするという対策もありますが、プラスチック基材用透明フィルムの施工をおすすめします。)

そこで今回使用させていただいたのが「3M プラスチック基材用透明フィルム SH2CL-P」です!

プラスチック基材にこの透明フィルムを使用すれば粘着剤がアウトガスの発生を抑制してくれて、施工したいフィルムを貼っても時間経過とともに浮き上がったり、剥がれたりしてこないという優れものです!

粘着力が強く、一度貼ると剥がれなかったり、剥がれたとしても綺麗に剥がれないということがあったり、逆にガラスには施工できないという点もありますが、プラスチック基材にフィルムを長期間綺麗に貼っておきたい場合は施工されることをおすすめいたします!

透明なフィルムですので施工後の仕上がりも遜色ない仕上がりになります!

そして、施工後がこちら~

施工後全体.jpeg

お車への施工の時とはまた違ったカッコよさがありますね!

施工後前面.jpeg

海面を思わせるような、とても綺麗な発色です!

施工後右.jpeg

こちらが右舷側。

施工後左.jpeg

こちらが左舷側で、写真でもわかるようにプラスチック基材に施工した箇所と、ガラス面に施工した箇所での違和感や、発色の違いなどはありません!

船で海へ出るとかなり日差しが強く感じられ、航海中に前方の安全確認がしづらかったり、海からの照り返しがきつく、すぐに日焼けをしてしまったりするのですが、キャビン全体にフィルムを施工することで、航海中の日差しのジリジリ感を防いでくれたり、暑さを感じにくくなったりと、陸地よりも過酷な状況に出くわすことの多い海ではかなり違いを感じるのではないかなと思います。

それになんといっても目立ってカッコいいですね!ww

自慢の船に乗り、気の合う仲間や家族と大海原に釣りや航海に出かける・・・・。

それは多くの船乗りや釣り人達の達成感や幸福感を感じるひと時であると思います。

当社はそんな海へ出かけるお客様のご要望にもお答えいたしますので、是非お気軽にお問合せください!!

※出張での作業は承っておりますが、フィルムを施工するにあたり適切ではない環境や、海上での施工など施工ができない場合がございますので、施工される際は事前に施工場所をご確認の上、ご連絡ください。施工可能か不明な場合はスタッフが確認いたしますので、一度ご相談ください。